氏 名: 山田 仁子(やまだ ひとこ)
所 属:(新)国際文化コース、(旧)欧米言語コース
Eメール: hitoko ## ias.tokushima-u.ac.jp (' ## ' を '@' に換えて送信)研究テーマ: 比喩, 共感覚比喩, アナロジー
なぜ私たちは耳で聞く声を「甘い声」などと言うのでしょう。耳で聞くものを私たちが舌で味わったかのように捉えているからでしょうか。「あったかい心」と言う時、人は心の有り様を肌で感じたかのように捉えているのでしょうか。また、生物を分類する時、なぜ樹形図を使うのでしょう。この世界に存在する生物のあり方を、木や木の枝が上に伸びる様子に「喩え」ているのでしょうか。だとしたら、なぜこのような「喩え」を私たちはするのでしょうか。このような表現、このような捉え方がなぜ可能なのか、必要なのか、英語や日本語の資料を使って少しでも解決しようとしています。考えれば考えるほど、泥沼に入っていくような気もしていますが。主な論文:
- More than Five ー共感覚が浮き彫りにする五感以外の感覚ー,『徳島大学教養部紀要(外国語・外国文学)』, Vol.3, 75-83頁, 1992年.
- More than Five II ー共感覚が浮き彫りにする感覚(英語の場合)ー,『徳島大学総合科学部言語文化研究』, Vol.1, 113-134頁, 1994年.
- 類似性の発見と展開,『徳島大学総合科学部言語文化研究』, Vol.7, 143-160頁, 2000年. 「存在の連鎖」に見るアナロジーの展開,『徳島大学総合科学部言語文化研究』, Vol.9, 117-132頁, 2002年.
- 香りの世界の共感覚比喩,『ことばの標 ー平井昭徳君追悼論文集ー』, 九州大学出版会, 2005年.
- 木のイメージの変遷に見るアナロジーの展開, ---古代神話より中世キリスト教に至るまで---, 『徳島大学総合科学部言語文化研究』, Vol.14, 71-84頁, 2006年.
ゼミ生の卒論タイトル例:
- On Conditions of Irony
- アイロニー(皮肉)が成立する条件について
- On Metaphorical Expressions of Happiness
- 幸福を表現する比喩的表現について